蜂の子のカロリーは高い?低い?

蜂の子のカロリー量

蜂の子とは、ミツバチやスズメバチの幼虫やサナギのことを指します。この蜂の子は栄養価が高く、長野県や中国などでは古くから食されてきました。
蜂の子に含まれている栄養素は、ダイエットに嬉しい働きがありますが、蜂の子そのもののカロリーは約100gで約250kcalです。

白米の場合は、約100gで約168kcalですので、白米と比べると蜂の子の方がカロリーが高いです。
また、牛肉肩ロースの場合は、約100gで約240gです。したがって蜂の子は、牛肉肩ロースと同じぐらいカロリーが高いのです。

蜂の子はカロリーが高いけれどダイエットに嬉しい栄養素が含まれている

前項でご紹介したように、蜂の子は栄養価が高いですがカロリーも高めです。しかし、蜂の子に含まれている栄養素は、ダイエットに嬉しい働きがあります。

リパーゼ(脂肪分解酵素)の働きを活性化させるアミノ酸

脂肪を消化するために重要な役割を果たす酵素が、リパーゼ(脂肪分解酵素)です。
このリパーゼの消化作用を受けた中性脂肪は、体の臓器の活動を支えるエネルギー源になります。

蜂の子には、リパーゼをつくる原料となるアミノ酸が含まれています。特に、次のアミノ酸がリパーゼに働きかけて体脂肪の分解を活発にしてくれます。

蜂の子に含まれている量(単位:g/100g)
アルギニン 0.40
リジン 0.58
アラニン 0.45
プロリン 0.57

この4つのアミノ酸が、脂肪の燃焼を助けてダイエットをサポートしてくれるのです。

脂質の代謝を助けるビタミン

蜂の子には、ダイエットに嬉しい働きを持つビタミンも含まれています。特に、ビタミンB1やビタミンB2は、脂質や糖質の分解や代謝を助けて新陳代謝を促します。
これらのビタミンは水溶性であるため、体内に蓄積することができません。ですから、食事から十分に摂取する必要があります。

蜂の子100gあたりには、ビタミンB1が約0.41mg、ビタミンB2が約0.91mg程度含まれています。

ダイエットをサポートしてくれるミネラル

体型を維持するためには、タンパク質やビタミンだけでなく、ミネラルも必要です。
蜂の子には、ダイエットをサポートしてくれる次のミネラルが含まれています。

蜂の子に含まれている量(単位:mg/100g)
亜鉛 1.60
マグネシウム 21.1
カルシウム 13.8
1.29

体脂肪を燃やすためにサポートくれるミネラルが、カルシウムやマグネシウムです。これらのミネラルは、筋肉を作る際にも役立ちます。
亜鉛や鉄は、ダイエットの大敵であるストレスを和らげる働きがあります。

蜂の子はストレスホルモンを軽減する

人はストレスを受けると、「コルチゾール」と呼ばれるストレスホルモンが分泌されます。
このコルチゾールは、食欲を抑える働きがあるセロトニンを低下させるため、コルチゾールが増えると食欲も増えてしまうのです。

蜂の子は、コルチゾールを低下させてストレスを和らげてくれます。
岐阜大学医学部付属病院・青木光広臨床准教授の研究グループが行った調査では、酵素分解蜂の子を摂取した人は、血液中のコルチゾール値が低下したことがわかりました。

まとめ

蜂の子のカロリーは、約100gあたりで約250kcalとけして低くはありません。しかし、蜂の子にはダイエットを助けてくれるアミノ酸やビタミン、ミネラルが豊富に含まれています。
蜂の子は、それらの栄養素をバランス良く補うことができる食品ですから、食べ過ぎに注意した上で取り入れると良いでしょう。