蜂の子が耳鳴りに効果があるといわれている理由

聴力に影響を与えるコルチゾール値を低下させる

耳鳴りは、耳の奥にある蝸牛(かぎゅう)と呼ばれる聴覚器官の細胞に、なんらかの異常が起こることによって引き起こされます。
原因として、耳や血管の病気やストレス、自律神経の乱れなどが考えられます。

人はストレスを受けると、血液中に「コルチゾール」というホルモンが分泌されます。
蝸牛には、このコルチゾール受容体が多く存在します。このため、ストレスを多く感じるとコルチゾールが増え、蝸牛に影響を与えて耳鳴りを引き起こしてしまうのです。
また、コルチゾールは加齢によっても増加してしまいます。

蜂の子には、このコルチゾール値を低下させる効果があります。
岐阜大学医学部付属病院・青木光広臨床准教授の研究グループが行った調査では、耳鳴りを伴う難聴患者がタンパク質を分解した「酵素分解蜂の子」を摂取した結果、血液中のコルチゾール値が低下していたことがわかりました。

聴力を保護する亜鉛やマグネシウムが含まれている

耳鳴りがある人の約9割以上が、難聴を伴っているといわれています。このことから、耳鳴りは難聴が関係しているとも考えられています。

聴覚を改善するために必要な栄養素の一つが、亜鉛です。
亜鉛は、耳の奥にある蝸牛に多く蓄積されているため、亜鉛が不足してしまうと聴覚に影響を与えてしまいます。
また、神経機能を正常に働かせるために、マグネシウムも摂取することが大切です。

蜂の子には、このような聴覚の改善に欠かせない亜鉛とマグネシウムがバランス良く含まれています。

自律神経を整えるセロトニンの原料「トリプトファン」が含まれている

蜂の子には、必須アミノ酸の一種であるトリプトファンが多く含まれています。このトリプトファンは、脳内伝達物質の「セロトニン」の原料となる成分です。
セロトニンは、快楽や喜びの感情を司る「ドーパミン」と、不安や怒りの感情を司る「ノルアドレナリン」を制御し、精神を安定させる働きがあります。
また、セロトニンには、自律神経の一つである副交感神経の働きを高め、自律神経のバランスをとる作用があります。

このようにトリプトファンは、耳鳴りの原因に繋がるストレスと自律神経の乱れの改善に欠かせない栄養素です。

疲労やストレスを軽減するビタミン類が含まれている

耳鳴りの原因は、ストレスや自律神経の乱れだけでなく、疲労も影響すると考えられています。
蜂の子には、神経や筋肉の疲れを緩和する働きのあるビタミンB1が含まれています。
また、脂質といった栄養素をエネルギーに変えるビタミンB2、ストレスをやわらげるビタミンCやパントテン酸が含まれています。